テクノロジー

Myeloid Targeting  Platform™

ユナイテッド・イミュニティ株式会社のMyeloid Targeting Platform™技術は、天然多糖のプルランに由来する2種類のナノ粒子、すなわちプルランナノ粒子(PNP)とPEGフリーのプルラン被覆脂質ナノ粒子(P-LNP)から構成されています。いずれもDC-SIGNを発現するマクロファージおよび樹状細胞へ治療成分を選択的に送達するよう設計されており、これらのミエロイド細胞を標的化した薬剤送達を可能にします。

PNP

PNPは、多糖のプルランをコレステロールで修飾したコレステリルプルラン(CHP)を基盤とする自己組織化ナノ粒子です。プルランは天然由来の不活性な多糖で、化粧品や食品添加物として広く使用されています。CHP分子は、コレステロール基同士の疎水性相互作用(非共有結合)によって自発的にナノ粒子を形成します。このナノ粒子は、疎水性の低分子化合物、オリゴヌクレオチド、ペプチド抗原、タンパク質などの幅広い治療成分に対応可能な汎用性の高い薬剤送達技術(DDS)です。

P-LNP

P-LNPは、RNAまたはDNAから成る治療成分をマクロファージや樹状細胞へ選択的に送達するよう新たに設計された脂質ナノ粒子(LNP)です。従来のLNPと異なり、P-LNPではポリエチレングリコール(PEG)脂質をCHPに完全置換しています。これにより、抗PEG抗体やaccelerated blood clearance(ABC)現象に伴う安全性・動態上の懸念を低減し、複数回の反復投与も可能としています。P-LNPは、RNAまたはDNAを用いてマクロファージや樹状細胞をin vivoでプログラムして機能改変するために利用できます。

DC-SIGNへの選択的結合

PNPおよびP-LNPは、これらに含まれる多糖のプルランがDC-SIGN(別名CD209)に特異的に結合することにより、ミエロイド細胞を標的化します。DC-SIGNはC型レクチン受容体(糖の受容体)の一種であり、マクロファージ、樹状細胞、クッパー細胞(肝臓)、ランゲルハンス細胞(皮膚)、ホフバウアー細胞(胎盤)、脂肪組織マクロファージ、ミクログリア、およびM2様腫瘍関連マクロファージ(TAM)に特異的に発現しています。

主な特長

  • 選択的標的化 — DC-SIGNを発現するマクロファージおよび樹状細胞へ治療成分を選択的に送達できます。

  • 生体適合性材料 —生物学的に不活性で、安全性の実績を有する多糖プルランを基盤としています。

  • 低免疫原性 — 望ましくない免疫応答を最小限に抑えます。

  • PEGフリー製剤 — PEGに関連する過敏症・アナフィラキシー反応や薬物動態悪化のリスクを排除します。

  • シンプルでスケールアップ可能な製造 — シンプルでGMP対応可能な製造プロセスを実現します。

  • 安全な反復投与 — 静脈内、皮下、筋肉内、腫瘍内、髄腔内など、複数の投与経路で安全な反復投与を可能にします。
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