2026年8月06日、次世代免疫療法のためのMyeloid Targeting Platform™を開発するユナイテッド・イミュニティ株式会社は、腫瘍免疫環境の抗腫瘍活性向上を目的とした治験薬UI-102の米国における第1/2相臨床試験を開始しました。UI-102は、TLR7/8作動薬をプルランナノ粒子に封入した製剤であり、免疫抑制性のM2様腫瘍随伴マクロファージ(TAM)を免疫活性化型のM1様TAMへ選択的に転換し、「cold tumor」を免疫療法に反応しやすい「hot tumor」へと変えることを目指しています。
本多施設共同試験は米国で実施され、進行または転移性固形がん患者を対象に登録を予定しています。非臨床試験では、UI-102は単剤でも強力な抗腫瘍効果を示し、免疫チェックポイント阻害剤との併用では薬剤耐性腫瘍モデルにおいて有効性の向上を確認しました。また、GLP毒性試験において良好な安全性プロファイルを示しました。
最高医学責任者(CMO)の橋本堅持治(医師・医学博士)は次のように述べています。「UI-102は、既存の免疫療法に反応しない患者さんに対するベスト・イン・クラスの治療となる可能性があります。M2様TAMを選択的に標的とすることで、TLR7/8アゴニストで懸念されるサイトカイン放出症候群などの全身性免疫リスクを抑えつつ、cold tumorにおける免疫応答の活性化を目指します。」
ユナイテッド・イミュニティ株式会社について
「免疫とナノ粒子の力を結集し、患者さんの未来を変える」
ユナイテッド・イミュニティ株式会社は、プルランナノ粒子(PNP)およびPEGフリー・プルラン被覆脂質ナノ粒子(P-LNP)から構成されるMyeloid Targeting Platform™を開発しています。本プラットフォームは、低分子、核酸、ペプチド、タンパク質などの治療ペイロードを疾患関連マクロファージや樹状細胞へ送達し、がん、線維症、感染症、自己免疫疾患、炎症性疾患の治療を目指しています。リードプログラムであるUI-102は、PNPを用いてTLR7/8低分子アゴニストを腫瘍随伴マクロファージへ送達し、難治性コールド腫瘍を免疫応答性ホット腫瘍へ転換することを目指しています。また、P-LNPを用いたin vivo CARマクロファージ技術も、がんおよび自己免疫疾患を対象に開発しています。PDF